霊的真理とともに歩む

──真のスピリチュアリズム普及のために

イエスの幽界降臨 2021年を振り返って

2022年になり、最初の記事を書こうとするとき、やはりおもいうかんでくるのは、昨年2021年の出来事です。

2021年は、2020年代最初の年ですが、これまでの二千年間をふりかえっても、霊的に最大級の出来事が起きた年でもあります。スピリチュアリズム普及会のサイトにて、八月と十月に衝撃的な霊界通信が発表されました。

 

インフォメーション No.39

地縛霊の救済は、スピリチュアリズムの使命です

   ――キリスト教聖職者の地縛霊と、スピリチュアリズムによる救済活動

 

インフォメーション No.40

「イエスの幽界降臨」と、クリスチャンの地縛霊の救済

   ――2021年から始まった、幽界における“大宗教革命”

 

エスによる地上伝道からほぼ二千年が経った昨年、イエス自身の幽界降臨という高級霊さえ予想していなかった出来事が起きました。

十字架上での刑死という悲劇によって、イエスは地上を去り、地球霊界の最上界で高級霊を通して地上人を導いてきましたが、そのあいだ、自ら地上圏ちかくに降りる準備をなさっていたのです。そして、霊界サイドと地上サイドの準備が整い、幽界降臨という奇跡的な出来事が実現しました。


インフォメーションでは、幽界降臨の目的は、幽界で長く苦しんでいるキリスト教徒の地縛霊を救うため、と述べられています。

 

 

地上人は死ぬと、肉体を離れ、まずは幽界に赴きます。

そこでは、地上臭、まとっていた肉体臭を捨てる期間を過ごします。

無事に霊的覚醒を得ると、霊界に行くことができますが、地上時代にあまりに物欲や地上的な価値観に囚われていると、霊的な目覚めが得られず、ずっと幽界に留まり続けます。これが俗にいう地縛霊(地上付近に縛りつけられている肉体のない人間)です。

幽界の下層、地上圏にちかいところには、地上人をはるかにうわまわる地縛霊がいて、地上人に影響を与えていますが、地縛霊自身も苦しみに苛まれています。(神の分霊を宿している人間は、神の摂理によって向上を運命づけられており、向上できないままでいることで、たいへんな苦痛が生じてしまうのです)

 

エスは地球霊界で最高の霊格を持つ高級霊です。

地上人からみると、高級霊はただ霊界の高いところにいるだけの存在のようにおもえますが、決してそうではありません。霊格が高いほど神からその霊格に見合うだけの責務が与えられるので、ごく自然に、悲劇にあえぐ地上人、地縛霊となって苦しんでいる人々を一刻でも早く助けたいと願います。(地上でも、真の人格者と呼ばれるひとほど、自分を忘れひとのために役立つ行為をしていますが、それをもっともっと霊的に拡大したイメージです)

 

エスは、二千年のあいだ、イエスの名のもとに地上で行われているキリスト教徒による残虐行為に幾度も涙を流されてきました。そして、悲劇に喘ぐ地上人を救いたいとスピリチュアリズム運動を興されました。

幽界下層にいる地縛霊救済はその一環であり、まちがった信仰(原罪説、贖罪説、三位一体説、サタンの存在など)を信じきったまま亡くなったキリスト教徒の地縛霊を、直接救いたいと願われたのです。(イエスほどの霊格の持ち主が地上付近まで降りるということは、わたしたちには想像できないほどの困難が伴うそうです。そうまでしても、なんとしても救いたいという深い愛をかんじます)

 

なぜ真実ではない信仰を持ちづつけると苦しみが生じるのでしょうか。それは、頑なにまちがった教説を信じることによって、霊的な牢獄に自らを閉じこめてしまうからです。


キリスト教は、どこまでも聖書に主眼を置き、今現在のイエスがどういう活動をなさっているのかについては、言及できません。しかしスピリチュアリズムでは、霊界のイエスはこの今も、積極的にすべての人類の救済に向けて働きかけていると、断言しています。


二千年分のイエスの思いが、幽界降臨に結びつき、イエスの姿を直接拝した多くのキリスト教徒の地縛霊は、瞬時に霊的覚醒を得て救われました(=霊界入りの準備の段階に入った)

エスは、まずは、キリスト教徒の地縛霊を救われたのです。

 

今回のインフォメーションでは、主にキリスト教徒の地縛霊について言及されました。

ただ地縛霊は、狂信的なキリスト教徒だけではありません。

イスラム教、仏教、ヒンズー教を信じている者、日本では新興宗教の信者も大勢います。

 


インフォメーションを読むかぎり、イエスの幽界降臨で救われたのは、純粋な信仰を持った聖職者や彼らに従っていた信者たちです。おそらく、まちがった信仰を持っていたということ以外には、善良なキリスト教徒だったのでしょう。

何百億といる地縛霊のなかで真っ先に救済の対象になり、苦しみを通して霊的覚醒の時期に至ったのは、そのあたりに原因があるのではないかとわたしはかんがえています。(言い換えれば、まちがった信仰を持ち続けることの恐ろしさを示しているといえます。生前聖職者であっても利他愛に徹したマザーテレサのようなキリスト教徒は、死後まもなく過ちを悟り、スピリチュアリストになっています。キリスト教徒でなくても、無神論者でも、利他愛に生きたひとは霊的覚醒を得るのが早いようです。シルバーバーチは、”ラベル”は関係ない、そのひとが生前どのような行いをしていたかが重要です、と述べています)

 


今後、他の宗教を信じている地縛霊も救済の対象になることでしょう。

インフォメーションNo.40では、イスラム教徒、ヒンズー教徒も登場しています。

おそらく、仏教徒無神論者もいずれ救われていくとおもわれます。


そうやって幽界全体に霊的光がゆきわたり、結果的に幽界下層と深い関係にある地上にも好影響が出てくるでしょう。

わたしたちスピリチュアリストにも、地上での霊的普及に努めたり、世界全体の不幸に対して祈りを続けていくことが求められています。

地上人は五感でしか世界の状況をとらえられませんが、実際には数多くの霊界人が幽界下層の地縛霊や苦難に喘ぐ地上人を救おうと、懸命に努力をしてくれているのです。